「なまこって体にいいらしいけど、実際どんな栄養があるの?」「ほしこやこのわたも栄養が豊富って聞くけど本当?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
なまこは中国では「海参(ハイシェン)」——海の朝鮮人参——と呼ばれ、古くから滋養食材として大切にされてきました。日本でもおせち料理の定番として親しまれていますが、その栄養価の高さは、まだあまり知られていません。
実は、なまこには50種類以上の天然栄養成分が含まれていることが報告されています。そして、なまこの加工品であるほしこ(干しなまこの腸)やこのわた(内臓の塩辛)にも、それぞれ特徴的な栄養素が含まれています。
この記事では、瀬戸内海の島で水産業を営む私たちが、なまこ・ほしこ・このわたの栄養素と、健康を意識する方に注目されている理由をわかりやすくお伝えします。
※ 本記事は食品としてのなまこの栄養成分をご紹介するものです。特定の疾病に対する効果・効能を述べるものではありません。
なまこの主な栄養素|注目の7成分
なまこ(生)は100gあたりわずか23kcal。低カロリーでありながら、体に嬉しい栄養素がぎゅっと詰まっています。ここでは、特に注目されている7つの成分をご紹介します。
1. コラーゲン——体の土台を支えるたんぱく質
なまこの体壁にはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは肌や関節、血管、骨などの体の土台となるたんぱく質です。年齢とともに体内のコラーゲンは減少するため、食事から積極的に摂ることが大切だといわれています。
なまこのコラーゲンにはカルシウムの吸収を助ける働きがあるとされ、骨の健康を意識する方に注目されています。
2. サポニン——高麗人参と同じ成分
なまこには、高麗人参にも含まれることで知られるサポニンが含まれています。サポニンは抗酸化作用を持つ成分として研究が進められており、健康を意識する方に選ばれている理由のひとつです。中国で「海の朝鮮人参」と呼ばれるのも、この成分が関係しています。
3. コンドロイチン硫酸——関節や軟骨の材料
なまこに含まれるコンドロイチン硫酸は、関節の軟骨や皮膚の保水に関わる成分です。サプリメントの成分としてもおなじみですが、なまこは天然のコンドロイチン硫酸を含む数少ない食材のひとつ。加齢とともに気になるふしぶしの健康を大切にしたい方から注目されています。
4. ビタミンB12——不足しがちな造血ビタミン
なまこはビタミンB12が非常に豊富な食材です。ビタミンB12は正常な赤血球をつくり出す働きがあり、神経や脳の機能を正常に保つことにも関わっています。高齢の方や食事量が少なくなりがちな方は不足しやすい栄養素のため、なまこは効率よく摂取できる食材として注目されています。
5. タウリン——毎日の元気をサポート
栄養ドリンクでおなじみのタウリン。なまこにもこのタウリンが含まれています。タウリンはアミノ酸の一種で、体のコンディションを整える働きがあるとされています。魚介類に多く含まれる成分ですが、なまこも優れた供給源のひとつです。
6. セレン——体を守るミネラル
なまこに含まれるミネラルの中で、特に豊富なのがセレンです。セレンは体内で抗酸化に関わるミネラルで、健康維持を意識する方に注目されています。日常の食事では意識しにくい栄養素ですが、なまこを食べることで自然に摂取できます。
7. 18種のアミノ酸——体のめぐりをサポート
なまこには18種類のアミノ酸が含まれていることが報告されています。アミノ酸はたんぱく質の構成要素であり、体のさまざまな働きに関わっています。なまこの栄養素の約55%以上がたんぱく質であることからも、良質なたんぱく源としての実力がうかがえます。
ほしこの栄養|凝縮された海の恵み
ほしこは、なまこの腸を天日で丁寧に干した珍味です。瀬戸内海では古くから保存食として親しまれてきました。
乾燥させることで水分が抜け、栄養成分がぎゅっと凝縮されるのがほしこの特徴です。生のなまこに含まれるコラーゲンやアミノ酸、ミネラルが、少量でも効率よく摂れる形になっています。
ほしこの楽しみ方としては、以下のような食べ方があります。
- そのまま炙って:軽く炙ると香ばしさが増し、日本酒のおつまみに最適
- お茶漬けに:細かく刻んでご飯にのせ、お湯を注ぐだけで上品な一杯に
- スープの出汁に:中華料理では高級食材として、スープのコクを深める素材に
少量で満足感があり、栄養も凝縮されたほしこは、毎日の食卓に取り入れやすい海の恵みです。
このわたの栄養|日本三大珍味の実力
このわたは、なまこの内臓を塩漬けにした発酵食品で、日本三大珍味のひとつに数えられています。うにやからすみと並ぶ、日本が誇る味覚の芸術品です。
このわたには、なまこ本体とはまた異なる栄養素が含まれています。
- ビタミンA:目の健康や皮膚のコンディションに関わる栄養素。内臓部分に多く含まれます
- 鉄分:酸素を運ぶ赤血球に欠かせないミネラル。特に女性は意識して摂りたい栄養素です
- 発酵の恵み:塩蔵・熟成の過程でアミノ酸が増し、独特のうまみが生まれます。発酵食品としての側面も持っています
少量を日本酒と合わせたり、温かいご飯にほんの少しのせたり。このわたはほんのひと箸で満足できる贅沢です。
女性や高齢の方に注目されている理由
なまこ・ほしこ・このわたが、特に女性や年配の方から注目されているのには理由があります。
美容を大切にする女性に
- コラーゲン×低カロリー:100gあたり23kcalという低カロリーでありながら、コラーゲンを含む食材。美容を意識する方にとって嬉しい組み合わせです
- 鉄分・ビタミンB12:女性が不足しがちな栄養素を、日々の食事に自然に取り入れられます
- コンドロイチン硫酸:肌の保水に関わる成分として、美容業界でも注目されています
健康を意識する高齢の方に
- カルシウムの吸収をサポート:なまこのコラーゲンはカルシウムの吸収を助けるとされ、骨の健康が気になる方に注目されています
- ビタミンB12が豊富:食事量が少なくなりがちな方でも、なまこなら少量で効率よく摂取できます
- 消化にやさしい:脂質がほとんどなく、胃腸に負担が少ない食材。食が細くなった方にも食べやすい一品です
- 良質なたんぱく質:18種のアミノ酸を含む良質なたんぱく源。毎日の健康づくりに大切な栄養素を補えます
なまこ系食材の栄養比較
なまこ・ほしこ・このわたの特徴を整理すると、以下のようになります。
- なまこ(生):コラーゲン、サポニン、コンドロイチン、ビタミンB12、タウリン、セレンなど50種以上の栄養成分。100gあたり23kcalで低カロリー高栄養
- ほしこ(干し腸):乾燥により栄養が凝縮。アミノ酸とミネラルが少量で効率よく摂れる。保存性が高く日常使いしやすい
- このわた(内臓の塩辛):ビタミンA、鉄分が豊富。発酵食品としてのうまみと栄養。日本三大珍味のひとつ
それぞれに異なる特徴があるので、組み合わせて食べることで、なまこの栄養を幅広く取り入れることができます。
まとめ
なまこ・ほしこ・このわたの栄養素と、健康を意識する方に注目されている理由をお伝えしました。
- なまこ:50種以上の栄養成分を含む、海の栄養食材。コラーゲン・サポニン・コンドロイチンなど注目成分が豊富
- ほしこ:なまこの栄養を凝縮した干物。少量で栄養を効率よく摂れる
- このわた:ビタミンA・鉄分を含む発酵珍味。女性に嬉しい栄養素が特徴
- 低カロリー高栄養:100gあたり23kcal。美容や健康を意識する方に選ばれている
- ビタミンB12:高齢の方が不足しがちな栄養素を自然に摂取できる
瀬戸内海の穏やかな潮に育まれたなまこは、古くから人々の健康を支えてきた海の恵みです。毎日の食卓に「ちょっと珍しい、でも体に嬉しい一品」を加えてみませんか。
当店「なまこや」では、瀬戸内海・愛媛産の天然なまこをはじめ、このわたやほしこなど栄養豊富な商品を取り揃えています。初めての方にはお試しセット、なまこの栄養をまるごと楽しみたい方には三大珍味セットもおすすめです。
8,000円以上で送料無料。ぜひ商品一覧をご覧ください。
よくある質問
Q. なまこの栄養は加熱すると失われますか?
コラーゲンやミネラルなどは加熱しても大きく損なわれません。酢の物(生食)でも、アヒージョ(加熱)でも栄養は摂取できます。ただし、ビタミン類は高温で長時間加熱すると減少することがあるため、短時間の調理がおすすめです。
Q. なまこは毎日食べても大丈夫ですか?
食品ですので、通常の量であれば毎日お召し上がりいただけます。1回の目安は50〜100g程度です。持病のある方や食事制限中の方は、かかりつけの医師にご相談ください。
Q. このわたやほしこは、なまこと同じ栄養が摂れますか?
基本的な栄養素はなまこ由来ですが、加工方法により特徴が異なります。このわたは内臓由来のビタミンAや鉄分が特徴的で、ほしこは乾燥により栄養が凝縮されています。それぞれ違った栄養の特徴があるため、組み合わせて楽しむのがおすすめです。
免責事項
本記事は食品としてのなまこの栄養成分をご紹介するものであり、特定の疾病の治療・予防・改善を目的とするものではありません。栄養成分の数値は「日本食品標準成分表」および参考文献に基づいています。体調に不安のある方は、医師や専門家にご相談ください。