夏バテで食欲がないとき、さっぱり食べられて栄養も摂れる食材があったら——。実は「なまこ」がまさにそんな食材です。低カロリー・高たんぱくで、汗で失われがちなミネラルも含まれています。今回は、なまこの栄養成分と、暑い夏でも美味しく食べられる冷たいレシピ4選をご紹介します。
なまこは「海の栄養カプセル」
なまこは古くから中国で「海参(ハイシェン)」と呼ばれ、滋養食材として珍重されてきました。日本でも冬の味覚として親しまれていますが、実はその栄養バランスの良さから、季節を問わず注目したい食材です。
地味な見た目に反して、なまこには体に嬉しい栄養素がぎゅっと詰まっています。まさに「海の栄養カプセル」と呼びたくなる実力派です。
なまこの栄養成分——何がすごい?
文部科学省「日本食品標準成分表」によると、生なまこ100gあたりのエネルギーはわずか22kcal。これは鶏ささみ(約105kcal)の約5分の1という驚きの低さです。
主な栄養成分(生なまこ 100gあたり)
| 栄養素 | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 22 kcal |
| たんぱく質 | 4.6 g |
| 脂質 | 0.3 g |
| カルシウム | 72 mg |
| マグネシウム | 160 mg |
| ビタミンB12 | 2.3 μg |
| セレン | 37 μg |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」
注目したい栄養素
低カロリー × 高たんぱく
100gあたり22kcalで、たんぱく質は4.6g。脂質はわずか0.3gです。ダイエット中のおつまみとしても罪悪感なく楽しめます。
コラーゲン
なまこの体壁にはコラーゲンが豊富に含まれていると言われています。あのコリコリとした独特の食感は、コラーゲン由来のもの。食べるたびに、海の恵みをそのまま味わっている感覚です。
タウリン
栄養ドリンクの成分としておなじみのタウリン。なまこにも含まれている成分です。タウリンは体のコンディションを整える働きがあると言われており、疲れが溜まりやすい夏場に嬉しい栄養素のひとつです。
ミネラル(マグネシウム・カルシウム)
なまこにはマグネシウムが100gあたり160mgと豊富に含まれています。マグネシウムは体内の300以上の酵素反応に関わるとされる重要なミネラル。カルシウムも72mg含まれており、ミネラル補給源として優秀です。
ビタミンB12 ・ セレン
ビタミンB12は赤血球の形成に関わるビタミン。セレンは抗酸化に関わるミネラルとして知られています。どちらもなまこに比較的多く含まれている栄養素です。
なぜ「夏バテ」に注目されるのか
夏バテの原因のひとつは、暑さによる食欲低下と栄養の偏りです。そうめんやアイスなど炭水化物に偏りがちな夏の食事では、たんぱく質やミネラルが不足しやすくなります。
また、大量の汗をかくことで、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが体外に流出してしまいます。
そんなとき、なまこは理にかなった食材と言えます。
- たんぱく質を補える(4.6g/100g)
- 汗で失われがちなマグネシウムが豊富(160mg/100g)
- タウリンが含まれている
- 低カロリーだから食欲がなくても負担が少ない
- 冷たいまま食べられるので、暑い日でも箸が進む
もちろん、なまこだけで夏バテが解消するわけではありません。バランスの良い食事・十分な睡眠・水分補給が基本です。ただ、いつもの食卓にプラスする「もう一品」として、なまこは非常に優秀な選択肢ではないでしょうか。
暑い日にぴったり!なまこの冷たい食べ方 4選
なまこは加熱せずに食べられる食材。だからこそ、夏の冷たい一品として本領を発揮します。ここでは、食欲がない日でもするすると食べられる4つのレシピをご紹介します。
【1】定番の美味しさ——なまこ酢(三杯酢 × 大根おろし)
なまこの食べ方として最も親しまれているのが「なまこ酢」。三杯酢のさっぱりとした酸味がなまこの磯の香りを引き立て、大根おろしを添えればさらに爽やかな味わいに。
作り方
- なまこを薄切りにする
- 三杯酢(酢・醤油・みりんを同量で合わせる)を作る
- 器になまこを盛り、三杯酢をかける
- 大根おろしをたっぷり添えて完成
冷蔵庫でよく冷やしてからいただくのがポイント。コリコリとした食感と酢の爽やかさが、暑い日の食卓に涼を運んでくれます。日本酒はもちろん、キリッと冷えたビールとの相性も抜群です。
【2】ピリッと大人味——ポン酢和え(柚子胡椒 × 刻みネギ)
なまこ酢をさらにパンチのある味にアレンジしたい方におすすめなのが、ポン酢和え。柚子胡椒のピリッとした辛味が加わることで、暑さで鈍った味覚もシャキッと目覚めます。
作り方
- なまこを食べやすい大きさに薄切り
- ポン酢に柚子胡椒を少量溶かす
- なまこを和え、刻みネギをたっぷり散らす
- お好みでミョウガの千切りを添えても◎
柚子胡椒の量はお好みで調整してください。少量でもしっかり香りが立つので、入れすぎにはご注意を。夏の晩酌のお供に、さっと作れる一品です。
【3】シンプルに旨みを味わう——なまこ刺し(甘め醤油 × 日本酒)
なまこ本来の味わいをダイレクトに楽しむなら、刺身スタイルがおすすめ。余計な味付けをせず、なまこのコリコリ食感と磯の香りをそのまま堪能できます。
作り方
- なまこを薄くスライスする(できるだけ薄く)
- 氷水にさっとくぐらせ、身を引き締める
- 器に並べ、甘めの刺身醤油を添える
- お好みでわさびを少々
九州の甘い醤油や、たまり醤油が特におすすめ。なまこの旨みが引き立ちます。キンキンに冷やした日本酒と合わせれば、まさに至福のひとときです。
食通の方には、なまこの尻尾の部分もぜひ試していただきたいところ。独特の歯ごたえがあり、通好みの味わいが楽しめます。
【4】さっぱり新感覚——梅カツオ和え
「酢の物以外の食べ方を試してみたい」という方にぜひおすすめしたいのが、梅カツオ和え。梅の酸味とカツオ節の旨みが合わさり、なまことの意外な好相性に驚くはずです。
作り方
- 梅干し1〜2個の種を取り、包丁で叩いてペースト状にする
- カツオ節(ひとつかみ)と少量のみりん・醤油を混ぜ合わせる
- 薄切りにしたなまこを和える
- 大葉の千切りを飾って完成
梅の酸味が食欲を刺激してくれるので、夏バテ気味で「何も食べたくない……」という日にもおすすめ。ごはんのおかずにもなる、万能な一品です。
「冬の食材」を夏に楽しめる理由
「なまこって冬が旬じゃないの?」と思われた方も多いかもしれません。その通り、なまこの旬は晩秋から冬にかけて。では、なぜ夏にもおすすめできるのでしょうか。
その答えは「冷凍技術」にあります。
瀬戸内なまこ屋では、旬の時期に水揚げされた瀬戸内海産のなまこを急速冷凍でお届けしています。旬の美味しさと栄養をそのまま閉じ込めているので、解凍するだけで新鮮ななまこの味わいを再現できます。
つまり、冷凍だからこそ「一年中が旬」。暑い夏にこそ、冷たいなまこ料理で栄養チャージしてみてはいかがでしょうか。
再販のお知らせ
現在、瀬戸内なまこ屋のなまこ商品はご好評につき次回入荷に向け準備中です。
7月中旬に再販を予定しております。再販情報はLINE公式アカウントで最速でお届けしますので、気になる方はぜひお友だち登録をお願いいたします。
まとめ
なまこは、低カロリー・高たんぱく・ミネラル豊富と、夏の食卓にぴったりの栄養バランスを持つ食材です。
- 22kcal / 100g という圧倒的な低カロリー
- タウリン・マグネシウム・コラーゲンなど、夏場に嬉しい栄養素が含まれる
- 冷たいまま食べられるから、暑い日でも美味しい
- 冷凍保存で旬の味を一年中楽しめる
今回ご紹介した4つの食べ方を参考に、ぜひこの夏はなまこを食卓に取り入れてみてください。いつもの食事に「海のスーパーフード」をプラスして、元気に夏を乗り切りましょう。
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